WiMAXの契約前に知ってもらいたい

考える女性

これはあらゆる商品に同じ事が言えますが、はたして企業側が消費者に対してある商品をセールスする場合、そこに書いてある言葉を全て真に受けて良いのでしょうか?もちろん答えはNoです。すべて嘘だとは思いませんが、大体半分ぐらいは企業側が盛っていると考えておきましょう。どんな良い商品にも必ずデメリットはあるものです。

 

そこで、今回はWiMAXを提供している有名な大手プロバイダであるBroad WiMAXの公式サイトを読みながら、アピールポイントについて突っ込んでいきたいと思います。

Broad WiMAXで書かれている内容に対し多数のクチコミを基にして突っ込む

誤解されることを狙った表現

まず目に入ったのは「満足度No.1のモバイルネット」という部分。
https://wimax-broad.jp/charm/
これはセールスページの一番上に掲げられている文言ですが、はたして本当にそうなのでしょうか。小さな文字で書かれている注意事項には「QC コミュニケーションズ株式会社及びその他提携事業者がUQ WiMAXを利用して提供するBWAサービスの契約数(2021年3月31日現在」と詳細が載っているものの、つまるところ誤解を招く表現の何物でもない。

 

「満足度No.1のモバイルネット」という書き方なんてされては、まるであらゆるWiFiサービスでNo.1のように思えてしまわないでしょうか。しかし実際のところは、UQ WiMAXを提供するプロバイダの中で最も契約者数が獲得できているという意味であり、決して満足度がNo.1ということにもなりません。なぜなら、UQ WiMAXと提携しているプロバイダが提供するWiMAXのサービスは内容が全く同じだからです。回線のクオリティが同じである以上、満足度という点において自社が優れているというアピールはいかがなものかと感じました。

 

そして、WiMAXの回線に対する評判はハッキリ言って賛否両論です。これの主たる原因の1つに、こういったBroad WiMAXなどの提携サイトによる誤解を招く表現が挙げられるのではないでしょうか。凄いサービスだということを全面的にアピールし過ぎた結果、消費者が「思っていたのと違った・・・」と感じて裏切られたと思ってしまうのです。

月額最大級 1,900円(税抜2.090円)

Broad WiMAXは契約者を獲得するために最大限の努力をします。そのため、月額1,900円という部分を猛烈にアピールし、3か月目以降にはその利用料金が4,000円ほどになることを控え目にしか紹介していません。また、3年が過ぎると利用料金は5,000円にまで上昇します。つまり、あたかもずっと2,000円でインターネットに繋げるように見えるこの謳い文句ですが、少し注意深く見てみると実質の月額利用料金は3年間で毎月平均4,000円ほど支払う計算になります。

 

プロバイダによってはこれが0円であったりしますが、あえてそこまで極端な値段設定にしないのは、おそらくどこのプロバイダよりも月額料金が安いと錯覚させたいからということでしょう。これに関しては特に悪質ではないと私は考えています。契約前に少しだけよく文章を読めば勘違いする人はいないはず。

他社との比較がやや恣意的

次に気になった点はBroad WiMAXでWiMAXの契約をすることがいかにお得かと書かれている部分に関して、料金の比較対象をグラフで説明している部分です。一番左に表示されているのはBroad WiMAXでネット契約をする場合。真ん中に表示されているはdocomoのスマホ増量プラン30Gを契約する場合。そして一番右にはNTT東日本 フレッツ光ネクストギガファミリープランの割引後実質月額料金。もうこの時点でお分かりの通り、明らかにWiMAXに有利な比較をしています。

 

まず、Broad WiMAXでギガ放題プラスDXプランを3年契約する場合、最初の3か月しか割引された2,000円料金で利用できないのにも関わらず、なぜか他社の料金は割引が適用されていない通常の月額料金を引き合いに出しているのです。明らかにアンフェアです。また、ギガ放題プランは3日間で一定の通信量を超えると規制が入ってしまうのにも関わらず、docomoのデータ増量プランやフレッツ光の固定回線プランにはそれらの規制がありません。docomoでは文字通り30GBの通信量までしかネット接続できませんが、フレッツ光などの固定回線である場合基本的に無制限なのです。

 

さらに、docomoやNTTでは別途端末代金やプロバイダ利用料金・工事にかかる初期費用などの経費がしっかりと明記されているにも関わらず、なぜかBroad WiMAXの項目には枠の外に灰色の文字で小さく「別途機種代金、事務手数料がかかります。」と表示されています。これもまた実に都合良く枠外に記載されており、正直に言ってBroad WiMAXのセールページはなかなか偏っているなぁという印象を受けました。

全国主要都市の人口カバー率99%超え

Broad WiMAXのセールスページでは複数のウリがアピールされていますが、2つ目のポイントにて人口カバー率という文言が目に入りました。日本人の人口を1億人程度とすると、WiMAXによるカバー率は99%を占めるそうで、屋外の電波基地局がおよそ2万局以上になるそうです。また、地下鉄、地下街、空港でも利用でも快適にインターネットが利用できると書かれています。

 

しかし、ちょっと待ってください。地下鉄や地下街、空港でも利用できるというのは本当でしょうか?しかも快適に?別のページにて紹介している本当のクチコミを参考にしてもらいたいのですが、最もよくあるレビュー内容は「WiMAXの回線速度には満足できない」というものでした。もし人口カバー率が99%を超えてほとんどの日本人が満足のいくサービスを受けられているのだとしたら、はたしてあんなにも低評価のレビューが付くでしょうか?

 

ハッキリ言ってこれは嘘です。WiMAXで快適にネットに接続できる地域は全国中にはありませんし、特定の地域では電波すら届きません。山に囲まれた旅館で連休をゆったり過ごしたいという人が、実際に旅館でWiMAX経由でネットサーフィンをしようとしたルーターのスイッチを入れたら、なんと圏外になっており携帯電話を全くいじることができなかった。という事例も存在します。

 

地下鉄でも対応している駅とそうでない駅があります。都内でよく使われている地下鉄ではネットに繋ぐことができますが、地方ではそんなことはありません。このように「地下鉄・地下街・空港などでも快適にネットが利用できます!」と書かれていると、まるで日本全国どこでも使えると錯覚してしまいがちですが、実際には一部の地下鉄でしかWiMAXはインターネットに快適に繋ぐことができませんので、この点においても注意が必要な部分です。

超速インターネットで快適!さらに月間データ量制限なしでたっぷり使える!

これもまた誤解を招く表現としか言いようがありません。「超速インターネット」とは、一体何を持ってそう断言しているのでしょうか。超速かどうかは使用するエリアが5Gに対応しているかどうかにもよりますし、そもそもWiMAXの電波基地局が近くになければ実現できません。WiMAXの電波は性質上障害物に弱いため、建物による凹凸が激しい地域や、喫茶店の奥の方の座席では回線速度が異なります。そのため、決してどこでも超速だとは思わないでください。

 

また、月間データ量が制限なしでたっぷり使えると書かれていますが、データ許容量には制限があります。制限がないと明示されているのに実際には制限がある。これは一体どういうことなのでしょうか?初めてWiMAXという言葉を知った消費者はただただ困惑するでしょう。

 

本来、WiMAXはギガ放題プランというコースが主流でした。これは、毎月のデータ通信量を無制限が使用できるというサービスで、ただし、3日間で10GBの通信量を超えると翌日のゴールデンタイムで回線速度が1Mbpsに規制されてしまうというルールがあったのです。現在のギガ放題プラスDXプランでは、この月額の通信容量が15GBに見直され、同じく制限を超えると回線速度が概ね1Mbpsにまで下げられてしまいます。つまり、無制限ではあるが規制は存在するのです。

 

もし、これをよく知らないままBroad WiMAXで契約をしてしまうと、YouTubeやNetFrixなどの有名な動画サイトで動画を毎日高画質で視聴し続けた場合、2日目あたりでWiMAXの回線速度に規制が入ってしまい、3日目にはたった1Mbpsの速度で視聴させられるハメになるでしょう。すると、「なんだWiMAXってすぐに調子が悪くなるし回線速度もトロい。全然ダメサービスじゃないか。」と勘違いされてしまいます。これはもうBroad WiMAX側の責任でもありますし、よく理解もせずに契約をしてしまった消費者の責任でもあるでしょう。

 

実際問題、WiMAXサービスを否定する人の多くはこれのせいで悪評を流してる人が多く存在します。

おことわり

今回このページで取り上げた内容はあくまでも個人的な見解であり、特定の企業に対する誹謗中傷などではありません。WiMAXに関する多くのクチコミを実際に拝見させていただき、それらを踏まえた上で提携先プロバイダがどのような誤解を招く表現をセールスページでおこなっているかを客観的に見て指摘しているだけに過ぎません。

 

WiMAXはとても便利なサービスでもあり、このサービス自体に満足をして毎月利用料金を支払い続けている人も大勢いらっしゃいます。そのため、最も大切なことは、契約の前にTry WiMAXなどのお試しサービスを利用し、しっかりと消費者が自分の目で実用性を確かめてから長期契約に足を踏み入れることではないでしょうか。また、提携先のプロバイダに関しても、もっとフェアな条件で他社と比較し、消費者に対しても優しいページ作りを心がけてもらいたいものです。