各種ルーターの違い

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初めに5G対応ルーターと従来の4Gルーターの違いを簡潔に述べておきます。4Gは3Gからダウンロード速度を飛躍的に向上させおよそ10倍ものスピードでデータ通信を可能にした新時代の無線技術でしたが、近年、5Gが登場して以来、国内でも少しずつもう一段階上の無線技術が普及しつつあります。

 

つまり、4Gよりも5Gの方がより高速でデータ通信が可能ということです。2021年は時代の1つの転換期でもあるため、今後ますますあらゆる無線技術を使ったシステムが飛躍的に伸びていくことでしょう。

 

だからこそ、WiMAXで使われてきた4Gルーターと、これから増えていく5Gルーターには大きな差がなければおかしいのです。また、4G/5Gともにどちらの「G」もジェネレーションという意味を表しています。

みん速で見る4G/5G対応ルーターの平均通信速度の差

4Gで活躍しているSpeed Wi-Fi NEXTシリーズ

まずは従来の4G対応ルーターを調べてみました。

 

機種は「Speed Wi-Fi NEXT W06」と「Speed Wi-Fi NEXT WX06」の2つ。それぞれ海外産と国産の有名なWiMAX対応ルーターとなっていますが、下りの最大通信速度についてはW06が1.2GbpsでWX06が400Mbps程度。すでに4倍の差が開いてそうに思えますが、実際にダウンロード速度を測った人たちのクチコミによれば、むしろ国産のWX06の方が通信速度が安定しておりスピードも速いという結果が出ています。

平均ダウンロード速度 直近三カ月で計測された件数
Speed Wi-Fi NEXT W06(海外産) 34.07Mbps 773件
Speed Wi-Fi NEXT WX06(国産) 41.37Mbps 668件

それでは、今回も例の如くみん速の直近三カ月のデータを使って4Gルーターと5G対応ルーターの速度差を調査していきましょう。

5Gで登場したSpeed Wi-Fi X11

平均ダウンロード速度 直近三カ月で計測された件数
Speed Wi-Fi 5G X11 65.81Mbps 85件

残念ながらまだ十分なデータがあるとはとても言い難いですが、Speed Wi-Fi 5G X11はリリースされたばかりで日が浅いため、85件分のクチコミを参考に平均値を算出し、その上で最低限フェアにダウンロード速度を比較してみます。

 

平均ダウンロード速度 対応エリア
4G/Speed Wi-Fi NEXT WX06 41.37Mbps 人口カバー率99%
5G/Speed Wi-Fi 5G X11 65.81Mbps[4Gと比較し+60%] ほんの一部の地域のみ対応

このように、4Gルーターと5Gルーターは全く同じWiMAXというサービスを使っても、未だに1.6倍程度の下り速度の差しか見られず、まだまだ時代が進んでいないということが分かります。なぜなら、本来、4Gと5Gの間には極端に大きな溝があり、ダウンロード速度で言えば最大で100倍程度のスピードの違いが生じると総務省により報告がされているからです。

 

少なくとも20倍の差が出ることは明らかであるため、移動通信システムについての知識を持っている人であれば、まだ5G対応ルーターは買い時ではないということが明白となったでしょう。

急いで5G対応ルーターを買う必要は無い

実は、今回の比較検証は、私個人がWiMAXを利用する上で5G対応ルーターの購入を検討するためのものでしたが、5G対応ルーターに切り替えたからと言っても60%程度の差しかでないということであれば、ハッキリ言って既存のルーターを使い続けていればそれで十分だろうという結論が出てしまいました。

 

新しいルーターは魅力的に思えてしまいますが、Iphoneの最新機種と同じように、一般人からすれば大して差がない割に無駄に高額であったりします。今回調査した各種ルーターの平均ダウンロード速度差もまさに同じで、平均値が40Mbpsから60Mbpsに変わったところで、YouTubeの快適性は特に変わりません。なぜなら、40Mbpsという数字自体がすでに基準を満たしているからです。

 

例えば、固定回線の代わりにWiMAXを使って自宅でFPSなどのリアルタイムアクションゲームをやり込みたいという人であれば話は別ですが、一般的なWiMAXの利用においては、特に気にするレベルではなく、従来の4G対応ルーターで十分なのです。

 

ただ、今後このまま5Gが普及し、全国的に展開されていくのであれば、何年か経ったあと改めて購入の検討をする必要が出てくるでしょう。その時には、現代で主流となっている5Gのルーターなんて化石商品と化しているに違いありません。つまり、やはり現時点で5G対応ルーターの最新機種を大金を払って買い直す必要は一切ないということです。